※クリエイター名 五十音順
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No.01一色柊哉
アイディアタイトル
100年後の海に沈んだ
『海中都市シブヤ』
を巡るサウンドツアーアイディア概要
海面上昇の影響で海の底に沈んだ『海中都市シブヤ』。これは、そんな2122年の渋谷を想定したサウンドツアーです。
舞台であるシブヤは海に沈んでいるものの、そこに住む人間は環境に適応し海中生物と共生しています。
そんなシブヤの街を歩くことで、自身は現代の地上に居るはずなのに音声では未来の海中に居るというギャップと、幻想的なシチュエーションを体験できます。
水中で鳴り響く電光掲示板の音。
遠くから聞こえてくる鯨の鳴き声。
人の波と共に泳ぐ魚の群れ。
頭上を空飛ぶペンギン達。
さぁ、渋谷という舞台で、少し未来のシブヤを覗いてみましょう。審査員評
丸戸史明さん
『水没した渋谷』というディストピア的な世界観に一気に心を掴まれました。音もさることながら、ARを使って渋谷の街を魚が泳いだり、ビルに波が打ち寄せたりする映像と組み合わせればとか夢が広がります。まず一度作ってどんどんバージョンアップしても楽しそうですね。後はシナリオライター的な視点では、スポットを全部回った後の結末的なストーリーが欲しいなと感じました。まぁそれもバージョンアップでどんどん…
屋代陽平さん
100年後の海中都市、という聞くだけでワクワクする設定、現実世界と地続きであることによる間口の広さ、その上でコレクション的なやり込み要素など、ユーザー体験がしっかり意識された企画だと感じました。水の中で聴こえる音や声の作り込み方でさらに没入感も高められそうですね。
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No.02太田明理紗
アイディアタイトル
「聞き耳歩き」
クラブ・バー探しLocatoneアイディア概要
渋谷はおしゃれなクラブやバーがたくさん。
散歩しながらお店を探すのも、SNSで見つけたお店に来てみるのも楽しい。だけど、お店の前に来ても中の様子は見えないし、入るのもちょっと怖い。
中の声や音楽を聴いてみたい。ちょっと聴いてみたら入りたくなっちゃかも。
お店の前に立つとそのお店の中の音楽や声などの雑音を盗み聞き出来ちゃう。え!このクラブでこんなライブやってたの!?、DJすごそう!、静かで落ち着いた雰囲気良さそうなバーだ。今日のデートに良さそう、とか色んな音から広がる妄想でお店までLocatone特有の臨場感溢れる音声で誘導しちゃいます審査員評
屋代陽平さん
オリジナルコンテンツを楽しむのではなく、実際にある店内の音を聴かせて入りづらさを解消する、という着眼点に惹かれました。アプリを活用し、音以外の情報と組み合わせることでより有用性が増すと思います。地図アプリで飲食店を探ことも一般的になった今、とても可能性のあるサービスだと感じました。
久保田瞬さん
人が場所の情報を認識する際に、今は視覚情報が溢れている。ARグラスのイメージでも店舗の名前やレビューを視覚的に表示する未来感のある映像も多い。しかし、考えてみると実際にその場所がどういうものなのか、耳から得ている情報も多いはずだ。技術をいかに実用的なレベルで実装していくか、ユースケースが問題となりやすく、本アイデアは「使ってみたい」ユースケースに繋がるものと期待したく、評価させていただきました。
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No.03ジュリエッタ
アイディアタイトル
妖精の棲む街
アイディア概要
和テイストの豊かなサウンドにファンタジーとホラー要素を兼ね備えたストーリーです。
独立地区「渋谷」の体験者に選ばれた参加者は、音を司る妖精の力によって生活が支えられ、華麗な音で溢れる街を体験します。
参加者のアクションによって、自然と奏でられる華麗な”音”はまさに街全体をテーマパークに変えるでしょう。
しかし、妖精の身に迫る悪意の影によって、参加者は音の世界「渋谷」に起こる異変に巻き込まれていきます。審査員評
丸戸史明さん
とにかく、物語にこめた熱量が伝わってくる企画書でした。この熱量を損なうことなく、しかしユーザーの目線も忘れず、完成まで作り込んで欲しいと思います。一方で、熱量が高いがゆえに敷居もまた高くなってしまう危うさも感じています。「ユーザーは妖精のテーマパークにやってきた一般人」くらいのライトな導入から始め、ユーザーにナビゲートキャラへの感情移入をさせながら、徐々に物語と設定に引き込んでいく、など、門戸を広くする工夫も検討してみてください。
中村裕さん
妖精が住む町、渋谷。ここを音の街と定義し 様々な音を使いファンタジーとホラーを体験できる新しいジャンルになる 可能性を感じました。
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No.04高瀬奈緒文
アイディアタイトル
永遠神剣外伝
異世界のヘリオン
-Helion The Another
Real World-アイディア概要
渋谷の街が舞台。渋谷は魔物が目覚めようとしていて危機に陥っている。そのことはまだ誰も知らない。異世界から現れた少女剣士ヘリオンに助けを求められた「あなた」は、断片的な情報から敵の場所を推察・移動し魔物を退治する補助をする。
設定された位置に近づくと得られる「BGM自動再生で気配を察知」「ヘリオンから提供される抽象的な情報」をもとに敵の場所に移動し、チェックインすることで撃退し渋谷の平和を守るストーリー。
バトルと観光デート要素を持つ『位置情報RPGライクADVゲーム』審査員評
丸戸史明さん
まずビビったのが、『あの高瀬さん? アセリアの!?』という、まさかの尊敬する同業クリエイターからの応募。企画内容も実に『それ』っぽく、クラシックで重厚なファンタジー世界観に期待を膨らませてくれます。完成すればかなりの作品になると思い選定した次第です。でも同業者だからこそ思ってしまうのですが、これ本当に期限内に完成します…?
中村裕さん
ご自分で築き上げてきたIPをAVGゲームという枠からリアルのゲームへと 進化させていただくアイディアとして、今後いろいろなゲームへの展開も含めた事例として 期待しております
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No.05TAKAHASHIx2
アイディアタイトル
バーチャル渋谷ライブ!
~オンザストリート~アイディア概要
「ミュージシャン達が渋谷の街でストリートライブを開催!」
渋谷の公園や高架下など、指定の場所に行くとミュージシャンたちのストリートライブが聴けるコンテンツです。審査員評
久保田瞬さん
渋谷という地域にまつわるストリート文化の中でも「音」に関係のあるものに着目しているアイデア。Locatoneは「音のAR」の技術であり、主役はあくまでも音である。そういった「音のAR」を使って場所に根付いている「音」を活かすコンテンツという発想でアイデアを構成していたため、評価させていただきました。
鈴木達也さん
"渋谷"という文化から音楽は不可分。この2つの要素をストレートにまとめた企画。 ただストリートミュージシャンが街のそこかしこで音を奏でるというだけはなく、音源に手を加えて高架下や地下道などの地形/建物による反響のリアル感、街頭スピーカーをジャックしたような錯覚させることを模索するとという。コロナ禍で少し元気のなくなったストリートx音楽をテクノロジーで歩を進めさせる。ここから新しい音楽のムーブメントが生まれる気しかしない。
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No.06たこやろうチチ
アイディアタイトル
迷える動物救済
アイディア概要
渋谷の街に逃げ込んだ大量の動物たちは、人間のあまりの喧騒に怯え震え戦慄いていた。恐怖のあまり攻撃的になり凶暴化してしまう前に、
動物たちを見つけ出さなければならない。渋谷駅の工事現場のドリルの音に紛れて出現したマンドリルの指示を聴きながら、
渋谷の街に隠れて鳴き声をあげる動物たちを探そう。
見つけたら保護し、彼らの怯えをなだめすかして誘導し、自然豊かな代々木公園に帰して渋谷の街と動物たちを守ろう!審査員評
小栗了さん
この作品も物語を追うのではなく、都会という全く動物が生息していない場所に、動物が生息しているかもしれないって思うと楽しさを感じました。渋谷の街中にある、お店の名前を使用して動物がいる場所を設定するなど、アイデアも面白く。動物たちを保護していくっていうゲーム性、マンドリルがナビゲーターというストーリー性にも魅力を感じました。これにもう一捻りが加わると、きっと、もっと新しいLocatoneの形ができるのではないかと思います。
小池ひろよさん
渋谷には動物園がないので「動物に触れ合う」ということがLocatoneの世界の中で実現できると全く新しい渋谷の体験になりそうです。楽しむ一方で、動物を保護する気持ちと渋谷の街を守りたいという気持ちの掛け合わせや、生物多様性について考えるきっかけが生まれると良いなと期待します。最後に「渋谷の街の歴史を授かる」ストーリーや、店名と動物を連携させ回遊させる点もとてもよかったです。
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No.07寺田忠勝
アイディアタイトル
水を感じる。
川の息吹を聴く街歩きアイディア概要
渋谷川は、元々、渋谷区・港区内を通って東京湾に流れ込む、いくつもの支流を持つ全長約10㎞の川でしたが、
高度経済成長期の波の中で、暗渠化されほとんどがその姿を消してしまいました。しかしそんな中でも、暗渠化
された川の源のいくつかは、現在でもかろうじて生き残り、かつての東京の水環境の面影を伝えています。
本企画では、常に新しく変わり続ける渋谷の街を舞台としながら、変わらず残り続ける目に見えない川の流れに
意識を向ける、気づきのエンターテイメントを展開します。透明感のある水音やナレーションなどのサウンドを
重ね、癒しと今までと違う渋谷の新しい魅力に触れる街歩き体験を楽しんでいただけます。審査員評
鈴木達也さん
昭和の高度成長期に暗渠化(あんきょか).. 地下に埋設された渋谷川。人の目に触れなくなっただけでその流れは間違いなくそこにある。都心を流れるそのせせらぎの音と狂言回しによる解説を聴きながら街を散策できる企画。教養バラエティー番組の人気も高く、コロナ禍の影響もあって安・近・短なレジャーが好まれる中、とかく若者の街との側面だけがフォーカスされがちな渋谷にあって、その優しい水の音と歴史に触れる散策を楽しんでみたい。
小池ひろよさん
「渋谷川」に視点を充て、これまでにない渋谷の街の発見や気づきがエンターテイメントや学びにつながるという点が新しい切り口でよかったです。まだまだ「渋谷川」を知らない人も、「へ〜、知らなかった〜」と声に出るような歴史に触れたり、都会の「川沿い」に何があるかの発見が楽しめそうですね。渋谷には海こそありませんが川はあります!喧騒の中を歩きながら水音が聞こえてくる癒し体験となりそうです。
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No.08西井佑騎
アイディアタイトル
巡礼、御守音の旅
in Shibuyaアイディア概要
耳まで清らかになる、
渋谷の神社巡りコンテンツを展開。
参拝者の更なるご利益を願い、
御守音(御守りとなるような神様からのお告げ)をお届けする。
大都会の中心で、リラックス体験を堪能してもらえると嬉しいです。審査員評
小池ひろよさん
渋谷から少し離れたロケーションに「神社」をフックにした点はとてもいいと思いました!渋谷区内には比較的神社が多く、どの神社もぜひ立ち寄ってみてほしい静寂な癒し空間になっています。渋谷の観光の課題でもある回遊性が期待できそうです。また、比較的広範囲になるので、神社の周辺にあるおすすめカフェやレストラン、ショップなど、立ち寄ってもらえたらいいなと思います。
中村裕さん
神社をめぐる御朱印の音のバージョンとして、御朱音というアイディア 気軽に街をめぐるときの一つのジャンルとしての可能性を感じました
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No.09宮里茉采
アイディアタイトル
ミュージカルング・
ウォーキングアイディア概要
女子の永遠の悩み、ダイエット。日々食欲と動きたくないという気持ちのせめぎあい。
そんな中、避けて通れないイベント”女子会”。「あ〜あ、今日も美味しいの食べちゃった幸せ〜」と思いつつ、運動しなきゃという罪悪感がどこかにあるはず。
そんな時に思う、一駅歩こう!をエンタメにするアイデアです。
ただ一駅歩くだけじゃつまらない。映画やミュージカルの主人公のように音楽が鳴り響く中で歩けたら楽しくなるはず。審査員評
小栗了さん
僕も何本かLocatoneの作品を作らさせてもらいましたが、ストーリーを追ってということしか、あまり頭にありませんでした。その中、この「ミュージカルング・ウォーキング」は基本ストーリーを追うということではなく、ダイエットのため、健康のために一駅歩こうという発想からスタートしているという所に良さを感じました。映画やミュージカルの主人公のように、街を歩けたら楽しいだろうなって思いましたし、やり方によってはたくさんの可能性がある発想だなと思いました。
屋代陽平さん
スポットを回ってストーリーを楽しんだり、ナビゲーターがいるということではなく、あくまでも主人公である自分を演出するためのコンテンツが散りばめられている、それが女性の悩みの解消に役立つ、という設計が素敵でした。イヤホンで音楽を聴きながらMVの主人公になりきって、街を駆け抜けてみたり、電車で物憂げな表情を浮かべてみたことがある方にオススメです。
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No.10藁焼とさち
アイディアタイトル
お上りさんに憧れ(!?)の
大都会をツアーしてあげるツアーアイディア概要
東京をあまり知らない人に渋谷~原宿付近を案内してあげるお散歩ツアーです。
一緒に行動するのは上京したてのキャラクターという設定なので、大都会の雰囲気に感動しつついろんなものに目を奪われつつ楽しくお散歩できる内容を想定しています。
ストーリーの大きな展開はありませんが、キャラクターが賑やかに褒めてくれるので嬉しい気持ちになれるかもしれないという副次的効果も期待できます。審査員評
小栗了さん
Locatoneの一番の使用方法はこれなんではないかと思います。やはり、観光案内だったり、場所の説明だったりというのが、基本なんではないかと。そこを方言を使用したという所に魅力を感じました。歩くだけで褒められるっていうポイントに関しては、現状どうやってやるのかなという疑問点はありますが、ここからさらにブラッシュアップできれば新しい発想の観光案内になるのではないかと思います。
鈴木達也さん
皆さんも一度はみたことがあるんじゃないでしょうか? 映画やテレビでお上りさんのリアクションを微笑ましく感じるシーン。まだ方言が残るお上りさん女子を案内し、まさにその体験ができる企画。外見どおり彼女は土佐弁を話すそうですが? "おーの"や"あっぽろけ"といった言葉が聞けるのでしょうかね? その昔ご自身がお上りさんだった方も、東京出身の方も、もしかするとこの企画を通じて日々進化する渋谷で新たな発見があるかも?!